光さすたからもの時間
こどもアートスタジオでは、その時間のテーマがあり、時には工程が準備されていることも多々あります。
しかし、その工程から外れて、独自の道を進む子もいます。
3月の絵画では、花をよく見て描いたのですが、その前に花を入れるための花瓶をデザインして、別の素材で作ってみるという工程を加えました。
ただ見て描くだけではなく、ちょっと想像したりして、花瓶をデザインするという工程を加えることで、より面白くなるかなと思っていたのですが、それがピッタリハマる子もいれば、そこでつまづく子も。
ある子は、花を生けていたブルーのガラスの花瓶の色をどうしても再現したかったらしく、色のサンプルを作ることだけで90分かかりました。
最終的に納得のいく色ができなかったこと、作品が仕上がらなかったこともあり、とても悔しい思いをしたと思います。
ただ、私はこの子が苦しんで、こだわり抜いた90分は、とても尊い時間だなと思うのです。誰よりも強い、色へのこだわり。これは美意識の高さ、そして個性そのものだと思うのです。
またある子は、脳みそを一旦おいて、何も考えずに線を描くという内容の時に、線から想像が爆発してしまって、止まらなくなり、脳みそなんて置いてられんわ!と言わんばかりの勢いで、何やら地図のような絵を描き進め始めました。
大人としては、子どもの自由な発想やこだわりを尊重したい気持ちと、「形になった作品」や「その時間のテーマに沿った表現方法」を持ち帰らせてあげたい気持ちのジレンマに直面しますね。
しかし、子どもたちが思いがけない方向に進む時こそ、素晴らしい学びの瞬間なのかもしれません。
その時間に、独自の問題解決力が育まれ、自分だけの表現方法を見つける喜びがあります。
光さすたからもの時間
軌道修正を急がず、この貴重な瞬間を大人も共有したいですね✨
そういう私も子育て真っ只中!日々修行させてもらってます😂
言葉にすると簡単なことだけど、実際の場面ではとても難しい。
大切なことを子どもたちから教わる毎日ですね。
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